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『三牧の徒然日記』

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暖房について

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秋も深まり、もうすぐ冬となってきました。二十四節季を細かく区切った七十二候でも「山茶始開 つばきはじめてひらく」「地始凍 ちはじめてこおる」「金盞香 きんせんかさく」と冬らしい言葉が並びます。おおみやスタジオでも2度薪ストーブを点けました。薪を用意し火が入ると見ているだけでも温かくなります。薪スト―ブは放射暖房なので心地よく温かく楽しくもあります。しかし灰の処分や煙突掃除、薪の確保や保管場所とハードルはそれなりに高いと思います。薪ストーブよりも燃料の取り扱いやすいペレットストーブというものがあります。燃料は材木を製材した後に残る木片等を10㎜くらいの円筒状に固めた木質ペレット。それを少しづつ燃やして熱をファンで室内に吹き出す仕組みです。燃料が10Kg,20Kgという袋詰めで販売されており保管が簡単です。それを大きなスコップで本体のタンクに入れるだけで後はリモコンで温度設定。タイマーも付いている機種もあるので、ファンヒーター感覚で使用できます。
灯油やガスのファンヒーターでFF式(密閉式強制吸排気式)は煙突が室外に出ており、お部屋の空気を汚しません。新築時にはFF式ヒーターが付いていたお家も一度壊れるとその後は、取り扱いが簡単で安価な室内開放型のストーブやファンヒーターに変わってしまいがちです。しかし、開放型の暖房機は一酸化中毒や結露、NOxの含まれる排気など様々な問題がありお勧めできません。結露の原因の大半はこれです。結露でお困りの方は、エアコンなどに切り替えてみてください。かなりの結露が無くなります。現在のエアコンはエネルギー効率の大変高い物が販売されております。消費電力が従来の1/5という物も出てきております。エアコンでの暖房の電気代がすごく高価ということもなくなりました。それとエアコンは乾燥するからイヤという方も意外と多いのではないでしょうか。エアコンにかぎらず暖房するということは乾燥するということです。外の乾燥した冷たい空気を室内で暖房により温ためられるために相対湿度は下がります。加湿器を利用したり洗濯物を室内に干すなどして水分を補いましょう。開放型のストーブやファンヒーターを使用すると乾燥しないのはなぜでしょう。それはガスや灯油に含まれる水素が燃焼することにより多量の水が作られるからです。開放型ストーブの暖房による結露の原因はほとんどはがこれです。これは良くない加湿と考えて使用はできるだけ避けた方が良いと思います。
深夜電力を利用してヒーターでレンガや石を温めて昼間放熱する蓄熱式ヒーターという物があります。これは冬の初めに電源を入れ春暖かくなって電源を切るというタイプの暖房です。とても快適で暖房期間中は一定の温度が保たれます。
同じ深夜電力を利用した暖房で、大きさに制限はありますがエコキュート(深夜電力によるヒートポンプ式貯湯式湯沸かし器)を利用した床暖房も環境にやさしい物の一つだと思います。
さまざまなタイプの暖房がありますが、関東では冬の晴天率がとても高いのでお日様の日差しを貯めておければ結構暖かいです。お日様の光をたくさん取り入れられるように家の外の環境にも注意しましょう。家自体の断熱性能によるところが大変大きいので、全ての家でというわけには行きませんが、暖房を部屋ごとにおこなうのではなく家全体で暖房ができると快適さはもちろんヒートショックによる事故や風邪、結露、そしてカビ、ダニなどが減ります。家の中の温度差は5度未満にしたいものです。まだまだお風呂やトイレでの温度差による事故が減りません。できるだけ快適に安全に省エネで暮らしたいものです。
by organic_mimaki | 2010-11-01 08:53